人の質問を賢く解釈して,膨大な量のデータからその返答を紡ぎ出してくれる知識エンジン,Wolfram|Alpha. 数式の計算から食べ物のカロリー,世界情勢や人物情報まで,幅広い分野のデータを僅か数秒で教えてくれる夢のような検索エンジンを,Webブラウザ無しで使いたい. そんなワガママなGeekたちへ朗報です. Mac OS Xのターミナルから,Wolfram|Alphaが使えるように成りました! Rubyで書かれたスクリプトをターミナルで実行するだけの簡単操作. Wolfram|Alphaのデベロッパサイトから自分のApp-IDさえ入手すれば,いつでもどこでもターミナルからWolfram|Alphaへ質問し放題.
さあ始めよう!
下ごしらえ
まずはじめにWolfram|Alphaのデベロッパサイトへアクセスして,自分のApp-IDを入手しましょう.
developer.wolframalpha.comリンク先にて"Sign In"をします(画像を見る:). 自分のアカウントを持っていない人は"Sign In"ページの"Create account"ボタンをクリック,Emailアドレスや自分の名前など必要事項を記入してアカウントを作成しましょう. デベロッパサイトへサインイン出来たら"MY APPS"タブをクリックし,"Get an AppID"ボタンをクリックしましょう. アプリケーションの名前や用途などを入力する欄が現れますので,"WolframAlpha for Terminal"やら"WA4T"やら,それらしいことを入力してAppIDをゲットします. App-IDはハイフンで区切られた16桁の英数字です. このIDはコピーペーストして大切に保存しましょう.
インストール手順
1. 私がこしらえたスクリプトをGitHubからダウンロードします. 下記リンク先のRAWボタンを右クリックしてダウンロードしましょう.
2. ターミナルを起動します. 念のためホームディレクトリへ移動しましょう.
3. ターミナルを再度立ち上げます. "wolfram"と入力して"To activate this application..."と表示されていれば正常です. ここで,下ごしらえにて手に入れたApp-IDをコピーしておきます. "Type your App-ID here :"の所へApp-IDをペーストしEnterキーを押しましょう. App-IDの確認を促されるはずです. App-IDに間違いが無ければ,"Confirm[y/N] :"に続けてyを,再度入力したい場合にはnを入力してEnterキーを押します. これでApp-IDの登録は完了しました. これ以後はApp-IDを入力する必要はありません. おめでとうございます! 以上で導入完了です.
github.com/seeker5084/TSS/blob/master/WolframAlphaForTerminal/wolfram.rbダウンロードしたスクリプト(Rubyファイル)は適当な場所へ保存してください. なるべくホームディレクトリ以下へ保存しましょう(Rubyファイルはきっと家の中に住みたいでしょうから).
2. ターミナルを起動します. 念のためホームディレクトリへ移動しましょう.
$ cd ~/
おそらくbashを使っているでしょうから次のコマンドを入力して設定ファイルを作成します.
$ touch .bashrc
(zshを利用している人は"touch .zshrc"と入力しましょう). 次のコマンドを入力すれば,作成した設定ファイルを編集出来ます.
$ vi .bashrc
スクリプトを,例えばホームディレクトリ下の"ドキュメント"フォルダに入れた場合は,次のように設定します.
alias wolfram="ruby ~/Documents/wolfram.rb"
今やっている作業によって,コマンドの別名を作成できます. "ruby ~/Documents/wolfram.rb"と入力するとスクリプトが起動しますが,いちいち入力するのは面倒です. そこで"alias"コマンドを利用して文字列"wolfram"に対応付けるのです. すると,ターミナルに"wolfram"と入力するだけで"ruby ~/Documents/wolfram.rb"と入力したのと同じ結果を得ることが出来るようになります. 編集し終えたらEscキーを押し,":wq"と入力してからEnterキーを押すと保存します. 保存を確認したら一旦Cmd+Qキーでターミナルを終了させましょう.3. ターミナルを再度立ち上げます. "wolfram"と入力して"To activate this application..."と表示されていれば正常です. ここで,下ごしらえにて手に入れたApp-IDをコピーしておきます. "Type your App-ID here :"の所へApp-IDをペーストしEnterキーを押しましょう. App-IDの確認を促されるはずです. App-IDに間違いが無ければ,"Confirm[y/N] :"に続けてyを,再度入力したい場合にはnを入力してEnterキーを押します. これでApp-IDの登録は完了しました. これ以後はApp-IDを入力する必要はありません. おめでとうございます! 以上で導入完了です.
使い方
ターミナルを起動して"wolfram"と入力しましょう. するとクールな起動画面が目に飛び込んで来るはずです(上図のこと). この画面が立ち上がったらクエリ(検索すること)を入力できます. スペースを含むクエリも問題無く受け付けます. Wolfram|Alphaが返答した内容はプレーンテキストとして表示されるので,残念ながら画像は見ることが出来ません. 画像をASCIIアートに変換して表示する案もありましたが,実用性に乏しくオシャカとなりました. クエリとして":q"を入力すると終了できます. 立ち上げる際,"wolfram プロキシサーバアドレス:ポート番号"と入力すると指定プロキシサーバ経由でWolfram|Alphaへ接続します. 社内や学内ネットワークを利用して接続する場合に便利だと思います. なお,ターミナルの幅は62以上に設定しておくことをおすすめします. また等幅フォントを利用するとより良いでしょう.
検索クエリ
おまけ. どうでも良いでしょうが,わたくしが開発中に試していた検索クエリ一覧を載せます. 試してはいかがでしょうか.
- 1234
- log(2)
- Integrate[Sin[x], x, 0, 1]
- gary oldman
- iss
- weather tommorow tokyo
- pizza
- who am i
- who are you
ご利用はご自由にどうぞ. ただし,趣味の範囲でつくったものなので動作は保証しません. それを了承の上で友達に勧めるなり,コードを改造するなりしましょう. また,不明な点や動作がおかしい点をコメントやフィードバックにて知らせて頂けると助かります(説明が不足している可能性もありますので). それでは素晴らしいWolframライフを. Qapla'!
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https://www.storange.jp/2014/04/wolframalpha-for-terminal-mac-os-x.html
https://www.storange.jp/2014/04/wolframalpha-for-terminal-mac-os-x.html
Wolfram|Alpha for Terminal (Mac OS X)
2014-04-12T22:46:00+09:00
https://www.storange.jp/2014/04/wolframalpha-for-terminal-mac-os-x.html
Hideyuki Tabata
Hideyuki Tabata
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