Timelapse

時間を圧縮する撮影手法 - Timelapse. 何時間もかかる変化をわずか数秒の映像に収めるこの手法は,数秒に1枚の間隔で撮影し続けた写真の集まりを動画に変換することで実現する.

写真を動画にする方法は簡単で,1秒の間に写真を24枚パラパラ漫画の要領で切り替えて行けば良い. Time Lapse Assembler (Mac)QuickTime (Mac/Win)といったソフトウェアによって写真の集まりから動画を生成できる. 1秒間に24枚切り替えるこの速さを24fps(frame per second:フレーム毎秒)と表現する. これをフレームレートと呼ぶ. より滑らかな映像にしたければフレームレートを30fpsや60fpsにすれば良いが,基本的には24fpsで十分だ.

撮影する際にはカメラのあらゆる設定をマニュアルにする. フォーカスから絞りやシャッタースピード,ISOはもちろんのことホワイトバランスもマニュアル設定にする. また,撮った直後のプレビュー表示を"無し"にすれば撮影がスムーズに進むだろう. 広角レンズ(焦点距離が14mmや10mmのものが良い)を使うと画面いっぱいに景色が写る上,必要に応じたトリミングも容易になる. 画像はJPEGでは無くRAWで保存すると後々編集しやすくなるため良い. 野外撮影の際は撮影中に曇って暗くなる場合に備え,少し明るめに写しておくと良い場合もある. RAWで保存しておけば明るさはある程度編集で補正できるためおすすめである. 画像サイズは幅1920px以上あればHD画質のタイムラプス映像を得ることができる.

もし,10秒のタイムラプス映像を撮影したければ10秒×24fps=240枚の画像があれば良い. 例えば,2時間の変化を10秒に収めたければ,2時間=7200秒を先ほどの240枚で割ると,答えとして30秒毎に1枚写真を撮れば良いことが導き出せる.

$$ \frac{hour \times 60 \times 60}{fps \times length} = \frac{2 \times 60 \times 60}{24 \times 10} = interval\ [sec] $$

上の計算式を理解しておくとお望みの時間をお望みの長さへと"圧縮"できるので便利だ. 数時間にも渡り人力で定間隔毎に写真は撮りたくないので,タイマー付きリモコンを利用する方法が一般的である.

タイマー付きリモコンの例:
Canon用シャッターリモコン
(Amazon.co.jpへ)

撮影中にファインダーの覗き口(接眼部)から入る光が気になる場合は,カメラに付属する(もしくは別売りの)カバーを被せると良い.

1. 覗き口
2. 接眼部を外す
3. カバーをする

設定をマニュアルにするのも,またカバーを被せるのも,長時間に渡りなるべく均一な明るさの写真を続けて撮れるようにするための工夫である. 撮れた写真の明るさの差が少なければ少ないほど,より自然なタイムラプス映像になる.

8414452191208993973 https://www.storange.jp/2015/04/timelapse.html https://www.storange.jp/2015/04/timelapse.html Timelapse 2015-04-12T17:25:00+09:00 https://www.storange.jp/2015/04/timelapse.html Hideyuki Tabata 200 200 72 72