Raspberry Pi Zero Wを試す!

前回の記録: Raspberry Pi Zero Wを入手! 早速,Raspberry Pi Zero Wを使ってみたいと思う. 今回使用するOSはArch Linux ARM. Arch Linuxのインストール方法についてはこちらの記録をどうぞ. Zero WにArch Linuxの入ったmicroSDカードをセットし,ミニHDMIケーブルとUSBキーボードを接続,電源を繋げよう.
初期状態でのユーザー名はroot. パスワードはroot. まずはWi-Fi接続を試す. wifi-menu -o 自動的にWi-Fiがスキャンされ一覧が表示される. 自分のネットワークを選択し,Wi-Fiパスワードを入力する. デフォルトのプロファイル名はwlan0-SSID(SSIDの部分はWi-Fiの名前)となる. このプロファイル名は覚えておこう. netctl enable wlan0-SSID 上のコマンドでWi-Fiネットワークを有効化し,一旦再起動をかける. reboot 再起動後は自動でWi-Fiに接続される. とっても簡単! さて,まずはpacmanでArch Linuxのアップデートをしよう. pacman -Syu オプション-Syuは"S"だけ大文字. :: Proceed with installation? [Y/n](インストールを続行しますか?)と問われるので,Enterを押下して続行しよう. この処理でArch Linux全体のパッケージが最新版へアップデートされる. その間はチェッカーなどで遊んで,しばし待とう. そうそう,アップデートが終えたら,念のためタイムゾーン設定も行っておこう. timedatectl set-timezone Asia/Tokyo これで日本時刻に設定出来た. 確認した所,どうやらデフォルトでNTPによる時刻同期はオンになっている様子. 特に有効化などの設定は不要だった. 詳細を知りたい場合は次のコマンドで. timedatectl status さて,いつまでもrootで操作をしているのはよろしくないのでsudoをインストールして,一般ユーザーを追加しよう. pacman -S sudo これでsudoが入る. さて,sudoの設定をしよう. visudo nanoエディタを使いたい場合は次のコマンドを使おう. EDITOR=nano visudo 開いたファイルの次の行をコメントアウトする(行頭の#を削除する).
# %wheel ALL=(ALL) ALL
         ↓
%wheel ALL=(ALL) ALL
その後保存(nanoの場合Ctrl+x,y,Enterで保存). ユーザーを追加しよう. useradd -m ユーザー名 ユーザー名はお好みの名前へ変更しよう(-mを付けることでそのユーザーのホームディレクトリも作成される). 続けて追加したユーザーのログインパスワードを設定しよう. passwd ユーザー名 ついでなのでrootのパスワードも変更しておこう("ついで"と言いつつもこれは結構重要). passwd 一般ユーザーとは違う,強固なパスワードを設定することを推奨する. さて,追加したユーザーをwheelグループへ追加して,sudoを使えるようにしよう. gpasswd -a ユーザー名 wheel 以上で一般ユーザーの追加は完了. 次回以降はこのユーザーでログインし,必要に応じsudoで新しいパッケージのインストールやアップデートなどを行うようにする. そう言えば,SSHでの接続もしたいのでサービスの状態を確認する. systemctl status sshd 私の場合,Warning: sshd.service changed on disk. Run 'systemctl daemon-reload' to reload units.なる警告が表示されていたので素直にリロードした. systemctl daemon-reload これでSSHでの接続が可能となった(はず). 同一ネットワークにあるMacのターミナルで次のコマンドを打つ. ssh ユーザー名@alarmpi.local 本来ならばこれでSSH接続出来るはずなのだが,私の環境では接続出来なかった(ホスト名の解決が出来なかった). なのでIPアドレスを指定してSSH接続した. Zero Wに割り当てられているIPアドレスを確認する. netctl status wlan0-SSID leased 192.168.11.5 for 14400 secondsなどの行がそれである. ssh ユーザー名@192.168.11.5 今回はこちらの方法でSSH接続出来た. さぁ,これでセットアップは完了. 後はHomebridgeを入れるも良し,Motionを入れるも良し. 以後,SSHで操作するならばrootでログインしている方はlogoutコマンドでログアウトしてしまおう. 電源を切りたければpoweroffコマンドでZero Wの電源を切ることも出来る(一般ユーザーの場合はもちろん頭にsudoをつけてsudo poweroffとすること). 以上!
345389904421576797 https://www.storange.jp/2017/08/raspberry-pi-zero-w.html https://www.storange.jp/2017/08/raspberry-pi-zero-w.html Raspberry Pi Zero Wを試す! 2017-08-07T21:05:00+09:00 https://www.storange.jp/2017/08/raspberry-pi-zero-w.html Hideyuki Tabata 200 200 72 72