先月、マイナンバーカードの申し込みをWebから行った。Web申請というやつである。わたしはパソコンから申請した。だいぶ前に郵送された通知カード(正しくは申請書)に記載の“申請ID”や紐付けするメールアドレス、マイナンバーカードに設定するパスワード4種類(2種類でも可)を事前に準備して申請した。今後インターネット上で利用できる機会が増えることに期待し、電子証明書の発行も希望した。
顔写真
一点手間取った点が顔写真である。 顔写真のチェックポイント – マイナンバーカード総合サイト 上記ページの規格に準拠したいわゆる証明写真の用意が面倒であった。Web申請なのでデジタルデータが必要だったのだ。ということで、白背景を用意して、小さなホワイトボードをレフ板に顔下に構え、デジイチで宅録ならぬ宅撮した。
重要なのはトリミングとサイズ感。サイズは縦4.5cm、横3.5cmとのことなので縦横の比率は9:7。デジイチで撮影したこともあり、写真データは解像度が高かったので、限りなく9:7に近くセンターも出しやすい偶数ピクセル数である、横2022px、縦2600pxへとトリミングした。適切な写真の規格ということで、頭の頂点の位置や顎の位置など、ある程度トリミングの目安も示されていたので、それに従ったガイドを作成した。下記リンクよりPNG形式でダウンロードできるので、自由にご利用いただいて構わない。
顔写真のガイド ( face_photo_guide.png, 256kB )
このガイドを利用して適切な位置でトリミングした後、横2022px、縦2600pxで出力し、Web申請を行った。
暗証番号
マイナンバーカードには次の4種のパスワード(暗証番号)を設定する必要がある。
- 署名用電子証明書: 6文字以上16文字以内の英数字(大文字のみ)
- 利用者証明用電子証明書: 4桁数字
- 住民基本台帳用: 4桁数字
- 券面事項入力補助用: 4桁数字
1の署名用パスワードは6文字以上16文字以内の英数字(大文字のみ)であった。これはPassword Generator | Last Passのようなパスワード生成ソフトを使って設定してみた。これはその名の通り、デジタルデータの正当性を担保するための“電子署名”に利用されるものである。例として、e-Taxなどで、送信したデータが自分の作成したデータであることを証明するためのものになります。
2、3、4のパスワード(いずれも数字4桁)はそれぞれ別々でも良いし、すべて同じでも良いとのこと。わたしはすべて別々にした。それぞれ、2はネットサービス(マイナポータルなど)やコンビニでの住民票交付時などを利用する際に入力するもの、3は転居や転入をする際などに必要な住民票番号をマイナンバーカードから読み出す際に入力するもの、4は個人番号や登録した個人情報をマイナンバーカードから読み出す際に入力するものである。
パスワードいっぱいあることについて、所感
これらのパスワードを利用することで、いままで手作業や手入力で役所などとやりとりしていた個人情報や住民票番号などを、デジタルデータとしてマイナンバーカードから直接読み出すことが出来るようになるわけで、今後、役所などでの電子化の流れを拡げたいという行政の意思が伺えます。可用性を含むセキュリティなどを適切に実装した電子化システムの導入を拡張していただき、より効率的かつ現行システム(手作業)より間違いの少ない、セキュアな行政および公的機関などの手続きが広まることを期待します。
発行
申請してからおよそ2週間、マイナンバーカードの受け取り場所が記載された手紙が届いた。その手紙とともに役所へ行き、自分でタッチスクリーンに向かいパスワード4種を設定した後、“マイ”マイナンバーカードを発行していただいた。カード上の個人情報が隠れるようなスリーブケースもいただいた。コンビニで住民票が発行できる、というのは何かのときに便利なので、マイナンバーカードの今後の活躍を期待したい。
参考サイト
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