古代エジプト文化より、わたしが驚いた遺品のひとつをご紹介。シトハトホルユネット王女(紀元前1880年ごろ居たと言われる)の胸飾りです。
古代エジプト文化の遺品にはその精度の高さや世界観に毎度驚かされますが、これもとても優れた加工技術を持ってつくられた美しい胸飾りです。
The Metropolitan Museum of Artこの胸飾りが保管されているメトロポリタン美術館のサイトより、この胸飾りについての紹介映像を観ることが出来ます。方法は上記リンク説明文の「Read More」をクリック、説明文末尾にある“Link to an 82nd & Fifth video”というタイトル下の「Magic」というリンクへ飛びます。リンク先の「Watch」をクリック、画面右下の「Show subtitles」から「Japanese」を選択することで日本語字幕付きで閲覧可能です。
この胸飾りの絵柄はただの絵柄でなく、ヒエログリフという象形文字を匠に組み合わせた、大変に意味の籠もった逸品なのです。「王の名:センウセレト2世」を「保護」と「永遠の命」が囲んでいる構図なのです。この胸飾りは御守りだったのでしょう。
着用したとき人目に触れることのない裏側まで、きちんと表面の絵柄を彫り込んであります。どちらが表でも美しいです。そもそも表裏なんて概念は捨てるべきなのかも知れませんね。どこから見ても美しい遺品。当時の職人の高い技術力と審美眼を感じます。
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https://www.storange.jp/2022/02/blog-post.html
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シトハトホルユネット王女の胸飾り
2022-02-22T22:22:00+09:00
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Hideyuki Tabata
Hideyuki Tabata
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