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2020年6月の中頃にローンチしたKickstarterプロジェクト『WE ARE REWIND』。80年代のノスタルジア=カセットテーププレイヤーを現代的に再解釈した製品だ。USB-C充電でき、Bluetoothにも対応している。けれどその機能は純粋にカセットテープの再生と録音だけだ。紆余曲折、2年以上の時を経てプロジェクトは実を結び、ついに昨年末は11月、わたしの手元にも届いた。
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かわいらしい箱。本体はSERGE(オレンジ)色を注文したのだ。
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ステレオサウンド、充電式バッテリー、Bluetooth接続、録音機能あり。モデルバージョンは「WE-001」シリーズの「W-JULY-2022」バージョンでした。
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開けましてこんにちは。鉛筆が入っている。なんでだろう。
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付属品一覧: 本体、取扱説明書(英語・フランス語)、USB-A to C充電ケーブル、えんぴつ。
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取扱説明書を見て「あぁ!」と。えんぴつはテープを巻く時に使うんだ。ご無沙汰しておりましたテープさん。
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デザインよし、発色も良し。意外に重量あり、高級感あり。
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本体側面上から音量調整つまみ、ヘッドフォン端子(3.5mmステレオ)、録音用端子(3.5mmステレオ)、充電用USB-Cポート。さっそく充電する。バッテリーレベルランプが赤色に点灯。満充電されると消灯するらしい。ちなみに充電が必要になるとこのランプが点滅するらしい。5V、1.5A以上の充電器で充電しよう。
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認証マークや仕様などがプリントされている。そうだ…技適マーク無いんだ。ということで無線機能は使えず、Bluetoothは未使用。
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本体上部左から停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン、再生ボタン、録音ボタン、Bluetoothボタン、Bluetoothランプ、バッテリーレベルランプ。ちなみに、説明書に依るとBluetoothボタンは長押しでペアリングモード(ランプ点滅=電波発信)になる模様。ペアリングは自動で行われ(ランプ点滅→常灯)、最大8デバイス登録できるので再接続が楽なのだとか。
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カバーはそのまま手で開ける。内部底面にはシリアルナンバーも記してあった。
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カバーの窓越しに見えるヘッダー。銀ピカが読み取り用、青色が書き込み用。本当は日本製のパーツが使われる予定だったようだが、世界規模でのパーツ不足や輸送遅延やらの影響で採用ならず、残念。ヘッダーのお手入れ方法はアルコールを綿棒に湿らせてポンポンする。
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カバーはそのまま手で開ける仕組みなので再生中だろうとカバーを開けようと思えば開けられる。とは言えヒンジのおかげで開閉はしっかりしている印象。カバー左側上部に指をかけるための凹みがある。
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カバーのガイドに沿ってテープを入れる。A面、B面が懐かしい。
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さて、聴こう!ヘッドフォン端子にヘッドフォンを接続し、再生ボタンを押すとテープが回りだして再生開始。音量調整つまみを徐々に上げていくと…いいね。テープのこすれでノイズがちょこっと乗っているけれど、却ってそれがノスタルジアだったりもする。
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A面の再生が終えたらカバーを開けてテープをひっくり返して再び再生。これでB面。いま考えてもこの仕組み良く出来てる。一通りB面も聴き終えればまたA面の最初になってるわけだもんね。
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空テープが無かったので録音機能も試せておらず。説明書に依ると録音端子に音源を接続。音源のレベルは最大にすると良いとのこと。なお録音時、音量調整つまみは効かないらしい(内部の回路で自動調整されるらしい)。音源が入力されてテープが入っていれば、あとは録音ボタンを押すだけで録音されるとのこと。ちなみに、C-120(120分用テープ)の利用は“推奨しません”とのこと。
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