センサネットワークを組むことに特化した無線通信プロトコル,ZigBee. XBeeはZigBeeプロトコルを備えた機器の名前だ. XBeeは"エクスビー"と読む. プロトコルと同じ読み方. XBeeは用途に応じ,いくつか種類がある. 大きく分けると下の2種類. ざっくりとした説明も添えておく.
シリーズ
- Series 1: 単純なネットワークを構築することが出来る. 設定は割りと簡単. 通信範囲の目安はおよそ30mほど. 単純にシリアル通信を無線化させたいだけの用途ならこちらが適している. 1対1のような小規模ネットワーク向き.
- Series 2: 種々のネットワークを構築することが出来る. 設定は少し複雑. 通信範囲の目安はおよそ40mほど. ZigBeeプロトコルの機能を余すことなく使える. 電力消費量はSeries 1よりも低いと言われている.
TL;DR
- 1対1のシリアル通信をお手軽に無線化したい = Series 1がおすすめ
- ZigBeeプロトコルを使った無線通信をしたい = Series 2がおすすめ
Proバージョン
Series 1とSeries 2にはそれぞれRegularバージョンとProバージョンの2種類がある. 普通に使う分にはRegularで十分. より大きな送信電力が欲しい場合はProを選ぼう. Proは送信電力だけでなくサイズと値段も大きい.アンテナの種類
ホイップアンテナ
ホイップアンテナは,ただ針金を垂直に立てたものである. このアンテナを使うと,電波はどの方向にも同じ強度で送信出来る. この電波の届き方は,上から見た時に,ホイップアンテナを中心とした円として示すことが出来る. 良く見かけるホイップアンテナは携帯電話のアンテナや,トランシーバのアンテナである. 機器をどの方向に向けても同じ通信能力であるために扱いやすい.
チップアンテナ
チップアンテナは,セラミック製チップをアンテナとして用いたものである. ホイップアンテナと違い方向により電波強度が異なる. 電波の届き方を上から見ると,それはハート形に見えるだろう. つまり,前方にある機器との通信は出来ても,同じ距離後方にある機器との通信が出来ない場合があるというわけ. 小さいので使いまわしは良い.
PCBアンテナ
PCBはPrinted Circuit Board,つまりプリント基板の意. 基板の導線パターンをアンテナとして用いたものである. アンテナの方向による送信強度はチップアンテナと同じようなハート形を示す. どうやら平たいアンテナは,省スペースであるが指向性があるようだ.
U.FLコネクタ
U.FLとは何の略か？ 今のところ謎である. しかし,これはカスタマイズ性に優れたアンテナだ. 写真中央やや右上,金色に光る丸がコネクタである. これは外部アンテナ用のコネクタを備えたXBeeである. U.FLアンテナは特殊な指向性を持つ電波を発したい場合や,XBeeを金属製のケースに入れて使いたい場合など,用途に応じてアンテナを付け替えることが出来る. ただし,U.FLアンテナは別売りである. 別に購入して,XBee上のU.FLコネクタに接続すれば良い.
RP-SMAコネクタ
U.FLと同じ使用法である. 即ち,別売りのRP-SMAアンテナを購入し,写真上部にあるコネクタに接続し使うのだ. Wi-Fiルータなんかでお馴染みのアンテナ(コネクタ)だと思われる. ネジの溝がついているので,アンテナを直接XBeeに接続出来る. Reverse Pole - Sub Miniature Type Aの略であったと思うが,定かではないので信用しないように.
注:ちなみにこのシリーズ第一話にあったBumblebeeとは,小さな黄色いオートボットのことであり,この話題にはまったく関係有りません. ここで使われていたネタをそのまま流用しました. 語呂が良かったもので. あしからず.
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https://www.storange.jp/2013/07/xbee.html
https://www.storange.jp/2013/07/xbee.html
じゃあXBeeとはなにか？
2013-07-17T21:30:00+09:00
https://www.storange.jp/2013/07/xbee.html
Hideyuki Tabata
Hideyuki Tabata
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