アルファベットは基準線と呼ばれる線に沿って並べられます. ここでは基準線の各名称と基準線間の高さについて記録します. 紹介に使用するタイプフェイスはMacに標準でインストールされているAvenirです. 基準線は一般に5本あり,上から順に次の名称で呼ばれます.
ベースライン(Baseline)は多くのアルファベットにとっての地面です. "多くの"と言うのもgjpqyといった小文字はベースラインよりも下へ伸びるからです. 下へ伸びた最下点をディセンダライン(Descender line)という基準線で表します. これより下にはみ出すものは無いことを示す線です. 反対にbdfhklといった上へ伸びる文字の最上点をアセンダライン(Ascender line)という線で表します. すべてのアルファベットはアセンダラインとディセンダラインの間に並びます. 大文字の頭を通る線をキャップライン(Cap line)と呼びます. また,小文字の頭を通る線をミーンライン(Mean line)と言います. この2本は大体の基準であるため,文字によって少しはみ出すこともあります. これをオーバーシュート(Overshoot)と呼びます.
タイプフェイスデザイナーは絶妙なオーバーシュートによって可読性を高めたり,個性を出しています. 線間の高さにもそれぞれ名前が付いています. 見てみましょう.
キャップラインは大文字のX,ミーンラインは小文字のxの頭を通る線です. そのためベースライン-ミーンライン間の高さをxハイト(x-height)と呼びます. "xの高さ"と訳せますから分かり易い名前ですね. ベースライン-キャップライン間はキャップハイト(Cap height),キャップライン-アセンダライン間はアセンダ(Ascender),ベースライン-ディセンダライン間をディセンダ(Descender)と呼びます. また,アセンダライン-ディセンダライン間をボディハイト(Body height)と呼び,文字の大きさになります. 文字の大きさはpoint(pt)という単位で表します. 文字サイズをフィボナッチ数列の整数倍に設定するとレイアウトした時にきれいに見えます.
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https://www.storange.jp/2015/08/blog-post_21.html
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タイポグラフィにおける基準線と高さについて
2015-08-21T18:42:00+09:00
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Hideyuki Tabata
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